独創的な家に3
最初の前提である二階建五〇坪なら、九メートル四方に高さが六メートルほとの大きさがいる、これだけの容量で一番丈失な形ぱといえば球体である。
しかし、球体だと窓もガラスも曲面にしなければならないし、既成のドアを球体にはめこむには難しいし金がかかる。
では球体の次に丈夫なのはなにか。
それは円筒形ではないか。
そのようにして川合さんは結局、高さと幅が一対ニになるような楕円形の断面をもつ円筒形に決めていったのである。
幸いなことに、農業の用水路や下水道に使われている波形鋼板の規格製品なら、まさにこの目的にぴったり合う。
さらにそこにこだわりのソファー ベッドなども入れた。
強度はもちろん十分だし、コストも注文するよりずっと安くすむこれは、二・七ミリ厚、たて一〇五〇ミリ、よこ二二六〇ミリという規格の亜鉛メッキした波板で、これをちょうど一〇トン分使えば考え通りの大きさの円筒形が組立てられる。