ネズミに関する俗信
日本で鼠を(特に白鼠)を大黒天(七福神の一)の使者というのは、なぜでしょう。
大黒天が厨家豊饒の神であるから、厨房の飲食や倉庫の器具を損ずる鼠害をのがれるために、子の月である十一月の子の日を大黒天の祭日にしたところから出たことだそうですが(『滑稽雑談』)・・・
それに関連して一年中の鼠害を減ずるため、中国では七日とか十[とかの夜にかぎって「鼠」ということばを忌みます。
鼠に伽馳走を食べさせ、日本でも貴族の奥向きなどで年始三日間、鼠と呼ばずにヨメと替名し、その夜は謹慎して鼠に好餌を食べさせました。
俳譜で嫁の君といい、年始ごろ鼠が天井などで交婚して騒ぐのを鼠の嫁入りといって祝うようになったのです。
これを中国の直隷の呉県では鼠嬰婦、山東の臨邑県では鼠己といいます。
江南の懐寧県では豆・粟・梗米を妙って部屋(隅に出しておいて鼠に食べさせ、その夜は鼠のことを一切口外せず、灯火をつけて邪魔をすると鼠が怒って年由崇りをするといっていたが、鼠に食事をあたえる行事秤日本にはないと南方熊楠の『十二支考』に書いてあり言す。
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