戻らない時間 2

冷たい息子のからだを抱き起こし、次男と二人、声をあげて泣きました。

悲しくて悲しくて、まだ夢を見ているのではないか。

頭はただポーッとして、家に電話をかけるにも番号を忘れ、かけることもできませんでした。

娘の婿が加賀運送に電話をしてくれましたが、朝六時ころ電話をしたのに、結局、会社の人はだれもその日は大津へは来ませんでした。

いま思えば、こんなきつい仕事は一日も早く辞めるべきだったのです。

そうすれば、こんなことにはならなかったのです。

息子は加賀運送に勤めて四年目でした。

三年目ころからだんだん慣れてきて、移送先もわかってくるようになると、遠いところばかりやらされるようになりました。

眠る時間もとれず、いつも「疲れた」と言って帰ってきていました。

そんなうちはまだよかったのですが、しばらくすると、「眠たいけれど眠れん」と言うようになりました。

夜通し、無理に起きて走りつづけることが当たり前になってしまっているので、いざ眠ろうと思うと神経が高ぶっていて眠れないのです。

眠くても眠れなくなってしまったのです。

毎日そういう状態ですから、睡眠不足になり、だんだん体も悪くなっていきました。


いわゆる不眠症というものなのでしょうか。ストレスがもとになっているみたいですが。

戻らない時間 1

息子や夫を過労で亡くしていても、なかなか会社の方側からはなにもないようです。

実際に過労死で家族をなくしている人の話です。

「いま、神戸にいるんだ。明日帰るよ」

息子から電話が入ったのは、一九八八年十月十三日の夜でした。

息子は、加賀運送に勤める大型トラックの運転手。

十三日の朝、神戸にむけて出発したのです。

でも、それっきり予定の日をすぎても、息子は帰ってきません。

虫の知らせとでもいうのでしょうか、いてもたってもいられないほど不安になり、私は会社に、「捜しにいくから道順を教えてくれ」と電話をかけました。

会社の人は、「捜しにいっても、広い砂場で小さな虫を捜すようなもので、わからんから、もう少し待ってみたらどうか」と言います。

しばらく待ってみましたが、やはり帰ってきません。

会社の「待て」と言うのも聞かず、次男と捜しにでかけました。

夜九時に家を出て、道端で寝ている長距離のトラックをひとつひとつ捜しながらいくうちに、朝五時に大阪に着きました。

どこにもいないので、どこかインターを捜そうということになり、大津まで来て大津インターを捜したら、息子のトラックがきちんと端に寄せられて停まっていました。

息子は運転席で、すでに冷たくなっていました。

私たちは荘然として言葉も出ませんでした。

身近にできるエコ

数年前にアメリカのエッセイストで、非常に政治界の皮肉を言っているアート・バックウォルトという人が非常に面白いコラムを書いています。

アメリカにポンコツ自動車の野積みがいっぱいあるのを風刺しています。

工場へ行ってみると、一立方メートルくらいの立派な鉄のキューブが出てくるわけなのです。

あれは素晴らしいから、アメリカの経済をポンコツのキューブ本位制にしたらどうかという提案を、すでにしているわけです。

考えてみると、最終的には鉄がないことには町はできないかと思います。

だから、象徴的にポンコツの自動車、あるいはどれだけ廃棄物を集めて再生可能な塊をつくるかということに、経済の規模を合わせようといっているわけです。

だから、リサイクル社会の目標というのは、そういうところにあるのです。

現在は、いうまでもなく金本位制からも離れています。

何本位制かというと、日本は土地本位制だといわれていますね。

今日は土地問題のことに触れられないのが非常に残念ですが、リサイクル本位制の社会をつくるにはどうしたらいいか。

まず、やはり吹田で年に何回か小刻みに練習することだと思います。

急にやると、たぶん法律違反になる。

そういうことを、これからやらねばならないと思います。

トレンドとかブームのようにどうもおしゃれな感覚のあるリサイクルやエコ。

まずはできるところから始めてみるべきじゃないかと思います。

そこでコピー用紙を、リサイクルトナーで使ってみるというのも一つの手なのではないでしょうか。

細く長く、エコライフを続けていきたいと思います。

気になる場所 その8

マルモッタン美術館

パリ16区、中心地から少しはずれた閑静な住宅街に建ちます。

ナポレオンに深く傾倒していたポール・マルモッタンのコレクションであるアンピール様式の家具調度品で、室内は当時のスタイルのままにしつらえてある。

第一帝政時代の美術品の他、モネの有名な睡蓮のシリーズも展示されており、この美術館はオルセー美術館についで印象派の作品が充実されています。

また中世の色彩挿絵であるミニアチュールも珍しく、興味深い。

灯の点る山

白老コタンから西の方、登別の方角に、昔灯の点る山があり、この灯を神の灯といい、これが見えると悪病が流行するといって、神々に加護を願ったといいます。


北海道旅行で学びました。昔、人間界に神々しいほど美しい娘がいたが、年頃になると顔や頭に悪性の吹出物が出て、ふた目と見られない姿になったが、十七、八の頃、突然姿をかくしてしまいました。


これは神々の計画で、美しい娘が人間にけがされないように、汚ない面を被せて病人に見せかけ、神の国に連れて行って女神としたのだった。


この女神に多くの子供が生れたが、その長女を登別の温泉の神にして、自分が昔病気で苦しんだので、病気に悩む者を救う仕事をさせ、神の灯もこの神が病気の流行を知らせるために点したのであると。

気になる場所 その7

スイス学生会館

パリ20区の最南端、国際大学都市に建つコルビュジェの最初の公共建築。

曲線を描いた柱でもち上げられたセロティに、四角形の建物がのった明快な構成。

後期の作風が表れた建物。

なおこの地区には日本館、イギリス館、ブラジル館など37の建物が建っています。

気になる場所 その6

コロヌ集合住宅

スペインのボッフィルにより、70年代後半からパリ内外に古典様式を加味した集合住宅が建てられている。

いずれも鉄筋コンクリート造で、伝統的なクラシックのパターンを簡略化したコンクリートのプレハブ・パネルがファサード。

2つの丸い中庭を囲み、ドラマティックでさりげなく、潤いのある集合住宅となっています。

気になる場所 その5

パースペクティヴ(見本市)

1月中旬に「パースペクティヴ」という住関連の国際見本市がまとめて開かれます。

照明器具、家具、テキスタイル、キッチン用品、工芸品、アクセサリーなどが2会場で展示される最大規模の見本市。

住関連の新製品の傾向を知るのに最適です。

気になる場所 その4

カストラマ

パリ東方郊外、ロワシー地区にある住関連の一大ショッピング・センター。

カストラマは、その中でも最大手のインテリア関連専門店。

1万2000m2の店内にDIY、インテリア、ガーデンに関するあらゆる商品が揃っている。

周囲には同種のUsineCenter、家具のIKEA、そして壁紙、キッチン、家具の店などが8店舗ほどあります。

気になる場所 その3

ラ・ヴィエット

かつての屠殺場と市場の跡地利用計画の1983年のコンペでチュミが選ばれ、「分離と転置」をコンセプトに「空虚に対する恐怖を検証」と難解な理論の公園。

赤く塗られたフォリーの設置、光るメタルのドームをシンボルにした巨大な科学技術館(1986年)などが建ち、日本の建築家にいかに影響を与えたかがわかります。

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